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エジプトの民衆決起 ムバラク政権を打倒せよ!
チュニジアに続く北アフリカ革命の核心部への波及
 
チュニジアの民衆革命の炎は、中東の大国エジプトに波及した。前大統領サダトの暗殺後三〇年以上にわたって非常事態宣言を継続し、治安警察による独裁体制を敷いてきたムバラク政権に対する民衆の怒りが一挙に爆発した。一月二五日から始まった言論の自由を求め、腐敗追放・ムバラク独裁打倒を掲げたデモは全国に波及した。ムバラクは自由と権利、民主主義を求める民衆の怒りのうねりに対し、徹底的な弾圧で応え、一月三〇日までの死者は一五〇人以上に達している。 

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一月二八日には首都カイロ、アレクサンドリア、スエズなどの大都市をはじめ各地で警察部隊との衝突、道路やバリケードの封鎖、与党関係ビルの占拠、焼き討ちが行われた。発動された夜間外出禁止令は効果を持たなかった。ムバラクによって動員さされた軍の一部は民衆の側についた。

ムバラクは、全閣僚の更迭を発表して内閣改造を強行したが、自らは辞任せず大統領の座にとどまるとのテレビ演説を行ったが、それは民衆の怒りの火に油を注ぐだけだった。ムバラクはネットを遮断し、アルジャジーラなどのメディアのエジプト国内での活動をも禁止しているが、その運命はもはや風前のともしびである。

ムバラクは一月二九日、三〇年の統治において初めて副大統領を任命し、側近で軍出身の情報長官オマル・スレイマンをその職につけ「後継者」としたが、権力機構の崩壊が始まっている。

ムバラク体制は米国にとって「中東和平」戦略の最大の支えだった。イスラエルによるパレスチナ占領の恒久化はエジプト・ムバラク政権の支援抜きには不可能だった。米国のエジプトへの軍事援助額はイラク、イスラエルに次いで世界第三位である。ムバラクの崩壊は、帝国主義とイスラエルにとって深刻な打撃である。それは新自由主義と軍事主義が一体となったグローバル資本の新たな植民地主義への労働者・民衆の抵抗であり、チュニジア民衆の革命運動への大きな支援でもある。

ムバラク独裁政権打倒をめざす、エジプト民衆との連帯を! 北アフリカに広がる民主・社会革命の勝利を! 帝国主義・イスラエルの介入を許すな!(一月三一日 K)

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