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言論弾圧6事件弁護団、被告が総結集!
4月7日、「守れ言論 活かそう憲法!4・7市民集会」が弁護士会館で行われ、250人以上が参加した。集会は、グローバル派兵大国とセットである国内治安弾圧体制作りのために、国家権力の不当なビラ弾圧をうけた仲間たちの弁護団(言論弾圧6事件弁護団〈葛飾ビラ配布弾圧事件、立川反戦ビラ入れ事件、国公法弾圧堀越事件、世田谷国公法弾圧事件、都立板橋高校卒業式事件、大分・選挙弾圧大石市議事件〉)が主催した。
4月7日、「守れ言論 活かそう憲法!4・7市民集会」が弁護士会館で行われ、250人以上が参加した。集会は、グローバル派兵大国とセットである国内治安弾圧体制作りのために、国家権力の不当なビラ弾圧をうけた仲間たちの弁護団(言論弾圧6事件弁護団〈葛飾ビラ配布弾圧事件、立川反戦ビラ入れ事件、国公法弾圧堀越事件、世田谷国公法弾圧事件、都立板橋高校卒業式事件、大分・選挙弾圧大石市議事件〉)が主催した。
集会は、立川反戦ビラ入れ最高裁の判決公判が4月11日、午後三時に行うことが通告されているという緊迫した状況のなかで始まった。なぜならば最高裁は、高裁判決を破棄する場合、口頭弁論の法廷を開くことになっているが、十一日の公判では口頭弁論が開かれない。つまり、高裁の不当判決を維持したままの判決が出る可能性が十分に予想されるからだ。立川反戦ビラ入れ裁判は、不当弾圧から裁判闘争に入って五年目だ。裁判闘争の過程で立川自衛隊官舎住人へのビラ入れ活動を公安政治警察と陸上自衛隊情報保全隊が一体となり、狙い撃ちにした事件だったことが明らかになった。弾圧は全国の反戦運動への先制打撃と反戦ビラ配布への萎縮を効果をねらったものだったことも明らかになっている。しかし権力のビラ弾圧に抗して、被弾圧者と弁護団は、共通の敵である権力の暴挙を許さず、反撃のための裁判闘争の勝利に向けてスクラムをねばり強く築き上げてきた。その成果としてこの日の集会へと結びつき実現した。
逆流に抗して
集会の冒頭は、国公法弾圧堀越事件(〇四年三月)での公安の違法捜査を厳しく批判したCGを上映した。公安は、目黒社会保険事務所勤務の堀越さんが休日に、「赤旗」号外を配布した活動を、公務員の政治活動を禁止した国家公務員法違反としてデッチ上げ逮捕するために約一カ月、一日十人以上と車四台で尾行、盗撮を繰り返し171人以上を動員した。膨大なカネと公安を使って堀越さんを不当逮捕し、起訴。東京地裁で罰金十万円執行猶予の不当判決が出ている。DVDは、検察側証拠として裁判で提出された盗撮ビデオを取り上げることを通して公安の政治的意図を浮き彫りし、糾弾している。
主催者挨拶を内田雅敏弁護士が行い、「立川裁判では一審無罪だったが、高裁では有罪、そして11日の最高裁では口頭弁論を開かずに判決を出そうとしている。今『靖国』の上映中止、プリンスホテルでの日教組集会中止が続いている。こういう雰囲気を裁判所は助長している。しかし、『靖国』上映中止には多くの批判が巻き起こり、弁護士会でも声明だけではなく、この講堂で上映しようと準備している。全国の仲間とともに困難な状況を突破していこう」と力強くアピールした。
立川反戦ビラ入れ事件弁護団の虎頭昭夫弁護士は、「最高裁判決の場合、『上告棄却』という結果は変わらないが、なぜ上告を棄却して高裁判決を支持するのかという理由を述べるはずだ。例えば、住居侵入罪との関連で入った場所について一審が住居、二審は邸宅と規定しているが、ビラ配布の基準をどのように判断するか。表現の自由とビラ配布活動の憲法判断などどのような評価をするか。裁判官の中で少数意見がどこまで明らかになるかなど注目していきたい」と強調した。
葛飾ビラ配布弾圧事件弁護団の後藤寛弁護士は、「東京地裁では無罪判決だったが、高裁で不当な逆転有罪判決だった。高裁判決は、チラシ配布の目的自体に不当な点はないし、表現の自由は守られると言っておきながら他人の財産権、管理権等を不当に侵害することは許されないなどと乱暴な判断をした。このような粗雑きわまりない判決は、被告と弁護団にとって逆に闘いやすいと判断し、上告趣意書を作成中だ。一般の人が民間のマンションに入ることの判断は、今後の国民生活にとって大きな影響を与える。高裁のようないいかげんな判決は許さないということで奮闘している」と決意を述べた。
裁判員制度はいらない!
次に「守れ言論 活かそう憲法」をテーマにジャーナリストの大谷昭宏さんと憲法学者の小澤隆一さんの討論が行われた。
二人は、(1)言論弾圧と「萎縮」「自粛」効果(2)立川・葛飾事件の一審と二審判決の検証と批判(3)裁判制度の問題点(4)政治ビラなどのポスティング規制の強化を通した憲法21条への攻撃と反撃の方向性などの論点について問題提起した。
とりわけ裁判員制度に対して大谷さんは、「裁判員制度の実施の流れのなかでメディア規制の意図も見えてきた。しかし制度推進は、弁護士会・法務省・裁判所がお手てつないで仲良しこよしで作ろうとしている。制度に関わることについて日弁連は大喧嘩しない態度だ。様々な規制が強化されていることに沈黙せず、『手を引くぞ』と言うべきだ。メディアも同様な姿勢だ。このような状況にもっと危機感をもつべきである」と厳しく批判した。
言論弾圧6事件の国家公務員法(政治活動の制限)弾圧事件被告の堀越明男さん、板橋高校卒業式事件被告の藤田勝久さん、世田谷国公法弾圧事件被告の宇治橋眞一さん、大分・選挙弾圧大石市議事件弁護団の河野善一郎弁護士、立川反戦ビラ入れ事件被告の大西章寛さんと大洞俊之さん、葛飾ビラ弾圧事件被告の荒川康生さんから決意表明が行われた。
参加者全体で立川反戦ビラ入れ最高裁での不当判決を許さない抗議声明、葛飾マンションビラ配布弾圧事件の最高裁弁論の実施と無罪判決を求める声明を採択した。最後に四月十一日の立川反戦ビラ弾圧最高裁判決公判に駆けつけていくことを確認した。
(Y)
逆流に抗して
集会の冒頭は、国公法弾圧堀越事件(〇四年三月)での公安の違法捜査を厳しく批判したCGを上映した。公安は、目黒社会保険事務所勤務の堀越さんが休日に、「赤旗」号外を配布した活動を、公務員の政治活動を禁止した国家公務員法違反としてデッチ上げ逮捕するために約一カ月、一日十人以上と車四台で尾行、盗撮を繰り返し171人以上を動員した。膨大なカネと公安を使って堀越さんを不当逮捕し、起訴。東京地裁で罰金十万円執行猶予の不当判決が出ている。DVDは、検察側証拠として裁判で提出された盗撮ビデオを取り上げることを通して公安の政治的意図を浮き彫りし、糾弾している。
主催者挨拶を内田雅敏弁護士が行い、「立川裁判では一審無罪だったが、高裁では有罪、そして11日の最高裁では口頭弁論を開かずに判決を出そうとしている。今『靖国』の上映中止、プリンスホテルでの日教組集会中止が続いている。こういう雰囲気を裁判所は助長している。しかし、『靖国』上映中止には多くの批判が巻き起こり、弁護士会でも声明だけではなく、この講堂で上映しようと準備している。全国の仲間とともに困難な状況を突破していこう」と力強くアピールした。
立川反戦ビラ入れ事件弁護団の虎頭昭夫弁護士は、「最高裁判決の場合、『上告棄却』という結果は変わらないが、なぜ上告を棄却して高裁判決を支持するのかという理由を述べるはずだ。例えば、住居侵入罪との関連で入った場所について一審が住居、二審は邸宅と規定しているが、ビラ配布の基準をどのように判断するか。表現の自由とビラ配布活動の憲法判断などどのような評価をするか。裁判官の中で少数意見がどこまで明らかになるかなど注目していきたい」と強調した。
葛飾ビラ配布弾圧事件弁護団の後藤寛弁護士は、「東京地裁では無罪判決だったが、高裁で不当な逆転有罪判決だった。高裁判決は、チラシ配布の目的自体に不当な点はないし、表現の自由は守られると言っておきながら他人の財産権、管理権等を不当に侵害することは許されないなどと乱暴な判断をした。このような粗雑きわまりない判決は、被告と弁護団にとって逆に闘いやすいと判断し、上告趣意書を作成中だ。一般の人が民間のマンションに入ることの判断は、今後の国民生活にとって大きな影響を与える。高裁のようないいかげんな判決は許さないということで奮闘している」と決意を述べた。
裁判員制度はいらない!
次に「守れ言論 活かそう憲法」をテーマにジャーナリストの大谷昭宏さんと憲法学者の小澤隆一さんの討論が行われた。
二人は、(1)言論弾圧と「萎縮」「自粛」効果(2)立川・葛飾事件の一審と二審判決の検証と批判(3)裁判制度の問題点(4)政治ビラなどのポスティング規制の強化を通した憲法21条への攻撃と反撃の方向性などの論点について問題提起した。
とりわけ裁判員制度に対して大谷さんは、「裁判員制度の実施の流れのなかでメディア規制の意図も見えてきた。しかし制度推進は、弁護士会・法務省・裁判所がお手てつないで仲良しこよしで作ろうとしている。制度に関わることについて日弁連は大喧嘩しない態度だ。様々な規制が強化されていることに沈黙せず、『手を引くぞ』と言うべきだ。メディアも同様な姿勢だ。このような状況にもっと危機感をもつべきである」と厳しく批判した。
言論弾圧6事件の国家公務員法(政治活動の制限)弾圧事件被告の堀越明男さん、板橋高校卒業式事件被告の藤田勝久さん、世田谷国公法弾圧事件被告の宇治橋眞一さん、大分・選挙弾圧大石市議事件弁護団の河野善一郎弁護士、立川反戦ビラ入れ事件被告の大西章寛さんと大洞俊之さん、葛飾ビラ弾圧事件被告の荒川康生さんから決意表明が行われた。
参加者全体で立川反戦ビラ入れ最高裁での不当判決を許さない抗議声明、葛飾マンションビラ配布弾圧事件の最高裁弁論の実施と無罪判決を求める声明を採択した。最後に四月十一日の立川反戦ビラ弾圧最高裁判決公判に駆けつけていくことを確認した。
(Y)
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