アジア連帯講座のBLOGです
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九月二十九日、町田市公立学校教職員組合は、「根津さんを解雇させるな!9・29町田集会」を町田市民ホール会議室で行い、五十人が参加した。
東京都教育委員会は、根津公子さん(町田教組・前鶴川二中分会)に対して町田市鶴川二中の卒業式で「君が代」斉唱時に起立しなかったことを理由に〇七年春に停職六カ月の処分を強行した。根津さんは、現在、南大沢学園養護学校に転任させられたが、「日の丸・君が代」強制に反対し続け、〇八年の卒業式でも「不起立」の決意をしている。都教委は、「停職は六カ月まで」と通告し、次の処分で解雇を強行してくる可能性がある。根津さんの不当解雇を許さない取り組みの一環として、町田教組は集会を行った。
集会は菊岡伸一組合委員長の開催挨拶で始まり、「都教委は、停職は六カ月までと言っている。累積処分という形で『君が代不起立』で全国に例がないような解雇が想定される。町田教組は、ぜひ阻止したい」と訴えた。
谷口滋委員長(東京都公立学校教職員組合)は、「東京都の教育改革が破壊してきたもの」と題して、①教育基本法改悪を先取りする東京都の教育政策②人事考課制度③人事考課の流れ④処遇への反映⑤評価制度導入後の職場状況と子どもたちへの影響について講演した。
さらに、「東京教組の大会で教職員の『良心宣言』をした。教基法が改悪されたが、憲法はまだある。憲法とともに改悪前の教基法の精神で教育現場に生かし、教育の自由を守り抜いていきたい」と決意を述べた。
根津さんによる公開家庭科授業「ウインナーソーセージから見える社会」が行われた。二種類のソーセージを参加者が試食し味の濃さや固さなどの感想を出し合いながら、実は多くの食品添加物が入っている事実を再認識していった。根津さんは、「いつのまにか食料添加物が大量に入った『安くて』、『味が濃い』ソーセージを食料品会社の宣伝によって買い、味覚も慣れさせてしまった。食料添加物漬けの食生活を見直してほしい」と結論づけた。
八王子教組、多摩教組、町田市職労、町田教組から発言が行われ、「根津さんを解雇させるな!」を合言葉に取り組みを強化していくことなどを誓い合った。
根津さんは、来年三月卒業式時において「日の丸・君が代」強制と都教委に抗議して、不起立を行うことを宣言し、来年の三月まで都教委に対する諸行動を取り組んでいくことを報告した(発言要旨別掲)。
最後に「FREE TO BE YOU AND ME」を合唱し、主催者から都教委抗議行動への参加が呼びかけられた。
(Y)
●根津さんの発言から
一九三〇年代、日本は中国侵略にひた走っていった。この時代と現在の状況が
全く同じに見える。私は、それを体験したわけじゃないけれど、年配の人たち
は、よく言われます。
今、一番恐いことは、子どもたちの有り様です。鶴川二中に来た時、地域・P
TAは、私の見張りをしていました。そういう中で、子どもたちは、「ルールを
守らない困った教師」「ルールを守らなければ教員をやめればいい」ということ
を真顔で言ってました。子どもたちは、悪気があって言っているのではありませ
ん。大人を見て学んだことです。
二〇〇四年三月に私は起立をしなかった。この時点では、子どもたちは、「そ
れは当然だろう」と言ってくれました。「日の丸・君が代」はいいんじゃないと
思っている子どもも、「でも強制するのはおかしいよね」と当たり前に言いまし
た。
保護者たちも、PTAの役員をやっている人でさえ、私に電話をくださって、
「卒業する子どもたちへの最高のはなむけの言葉だ。自分で考えて、おかしいと
思ったらやらない。そういうふうに生きなければいけませんよね」と言ってまし
た。
それから三年たち、全然状況は変わりました。日本中がそうなっているので
す。そういう中で子どもたちを見て、立てないと思いました。日本の社会はどう
なってしまうのか。だからこそ立てないという気持が強まっています。
都教委は停職六カ月の次はないと言ってます。そうすると解雇は必至です。
でも私は、都教委の子どもたちを国家の道具にする、戦争に駆り立てる、そう
いうことに加担することはやめようと思いました。私は一人で生活をすればいい
わけだから、なんとでもなると思っています。
組合は、「生活と権利を守ることにならないから無謀なことは方針にならな
い」と言ってこられた。だけど〇四年三月の時点と今の時点と大きく違ってい
る。街には多くのワーキングプアの人たちが存在し、命さえ奪われる状態です。
安倍は倒れたけど、自民党・公明党政権は、もっと強いものが出てくるでしょ
う。
教育労働者の生活権が脅かされることと比べた時、どっちが大事かということ
を考えないと、また同じ過ちを繰り返すだろう。
私が首にならないようにということで、こういう集会を開いてくださって、本
当にありがたいです。しかし集会だけで、それで社会が変わる、石原都政が変わ
るわけではありません。
やはり現場の人間が、どう闘うか。どうレジスタンスを強めるかということだ
と思います。子どもたちに「日の丸・君が代」について話し、保護者会でも話
し、立つことがおかしいと、赤裸々に保護者たちにも訴えかけていけば変わると
思います。
みんなで不起立を一斉にしたら10・23通達なんて、どっかにいってしまうと思
います。私の首もないと思います。「教育の自由を守る宣言」を東京教組が打ち
出した。やはり私は、しっかり日の丸について物を申し、行動することです。一
番目の前にあることを避けても、「日の丸・君が代」の問題は残るわけです。根
本から問題が取り除かれるわけではない。
不起立、子どもたちに伝えることをぜひ一緒にやっていきたいなと思います。
私は、これでカウントダウンの状態に入ったので、都教委にはしっかりと私の意
志を、今までよりも出そうと思っています。10・5都教委申し入れ行動は、その
第一波となります。一日行動をしながら都教委に「日の丸・君が代」はおかし
い。ましてや処分なんておかしいということをしっかりと訴えていきたい。石原
教育行政だけではなく、都の職員の良心にも訴えたいと思います。三月まで何波
か行いたいと思います。三月に入ったら毎日闘っていきたいと考えています。
これから正念場に入っていくわけですが、私の解雇をもし止めることができた
ら、本当に東京の教育破壊をストップする力になると思います。
(発言要旨、文責・Y)
谷口滋委員長(東京都公立学校教職員組合)は、「東京都の教育改革が破壊してきたもの」と題して、①教育基本法改悪を先取りする東京都の教育政策②人事考課制度③人事考課の流れ④処遇への反映⑤評価制度導入後の職場状況と子どもたちへの影響について講演した。
さらに、「東京教組の大会で教職員の『良心宣言』をした。教基法が改悪されたが、憲法はまだある。憲法とともに改悪前の教基法の精神で教育現場に生かし、教育の自由を守り抜いていきたい」と決意を述べた。
根津さんによる公開家庭科授業「ウインナーソーセージから見える社会」が行われた。二種類のソーセージを参加者が試食し味の濃さや固さなどの感想を出し合いながら、実は多くの食品添加物が入っている事実を再認識していった。根津さんは、「いつのまにか食料添加物が大量に入った『安くて』、『味が濃い』ソーセージを食料品会社の宣伝によって買い、味覚も慣れさせてしまった。食料添加物漬けの食生活を見直してほしい」と結論づけた。
八王子教組、多摩教組、町田市職労、町田教組から発言が行われ、「根津さんを解雇させるな!」を合言葉に取り組みを強化していくことなどを誓い合った。
根津さんは、来年三月卒業式時において「日の丸・君が代」強制と都教委に抗議して、不起立を行うことを宣言し、来年の三月まで都教委に対する諸行動を取り組んでいくことを報告した(発言要旨別掲)。
最後に「FREE TO BE YOU AND ME」を合唱し、主催者から都教委抗議行動への参加が呼びかけられた。
(Y)
●根津さんの発言から
一九三〇年代、日本は中国侵略にひた走っていった。この時代と現在の状況が
全く同じに見える。私は、それを体験したわけじゃないけれど、年配の人たち
は、よく言われます。
今、一番恐いことは、子どもたちの有り様です。鶴川二中に来た時、地域・P
TAは、私の見張りをしていました。そういう中で、子どもたちは、「ルールを
守らない困った教師」「ルールを守らなければ教員をやめればいい」ということ
を真顔で言ってました。子どもたちは、悪気があって言っているのではありませ
ん。大人を見て学んだことです。
二〇〇四年三月に私は起立をしなかった。この時点では、子どもたちは、「そ
れは当然だろう」と言ってくれました。「日の丸・君が代」はいいんじゃないと
思っている子どもも、「でも強制するのはおかしいよね」と当たり前に言いまし
た。
保護者たちも、PTAの役員をやっている人でさえ、私に電話をくださって、
「卒業する子どもたちへの最高のはなむけの言葉だ。自分で考えて、おかしいと
思ったらやらない。そういうふうに生きなければいけませんよね」と言ってまし
た。
それから三年たち、全然状況は変わりました。日本中がそうなっているので
す。そういう中で子どもたちを見て、立てないと思いました。日本の社会はどう
なってしまうのか。だからこそ立てないという気持が強まっています。
都教委は停職六カ月の次はないと言ってます。そうすると解雇は必至です。
でも私は、都教委の子どもたちを国家の道具にする、戦争に駆り立てる、そう
いうことに加担することはやめようと思いました。私は一人で生活をすればいい
わけだから、なんとでもなると思っています。
組合は、「生活と権利を守ることにならないから無謀なことは方針にならな
い」と言ってこられた。だけど〇四年三月の時点と今の時点と大きく違ってい
る。街には多くのワーキングプアの人たちが存在し、命さえ奪われる状態です。
安倍は倒れたけど、自民党・公明党政権は、もっと強いものが出てくるでしょ
う。
教育労働者の生活権が脅かされることと比べた時、どっちが大事かということ
を考えないと、また同じ過ちを繰り返すだろう。
私が首にならないようにということで、こういう集会を開いてくださって、本
当にありがたいです。しかし集会だけで、それで社会が変わる、石原都政が変わ
るわけではありません。
やはり現場の人間が、どう闘うか。どうレジスタンスを強めるかということだ
と思います。子どもたちに「日の丸・君が代」について話し、保護者会でも話
し、立つことがおかしいと、赤裸々に保護者たちにも訴えかけていけば変わると
思います。
みんなで不起立を一斉にしたら10・23通達なんて、どっかにいってしまうと思
います。私の首もないと思います。「教育の自由を守る宣言」を東京教組が打ち
出した。やはり私は、しっかり日の丸について物を申し、行動することです。一
番目の前にあることを避けても、「日の丸・君が代」の問題は残るわけです。根
本から問題が取り除かれるわけではない。
不起立、子どもたちに伝えることをぜひ一緒にやっていきたいなと思います。
私は、これでカウントダウンの状態に入ったので、都教委にはしっかりと私の意
志を、今までよりも出そうと思っています。10・5都教委申し入れ行動は、その
第一波となります。一日行動をしながら都教委に「日の丸・君が代」はおかし
い。ましてや処分なんておかしいということをしっかりと訴えていきたい。石原
教育行政だけではなく、都の職員の良心にも訴えたいと思います。三月まで何波
か行いたいと思います。三月に入ったら毎日闘っていきたいと考えています。
これから正念場に入っていくわけですが、私の解雇をもし止めることができた
ら、本当に東京の教育破壊をストップする力になると思います。
(発言要旨、文責・Y)
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