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「日の丸・君が代」強制反対、10・23通達撤回、不当処分を強行するな!

 3月10日、「日の丸・君が代」強制に反対する労働組合、市民運動などの呼びかけによる「3・10都庁前アクション・アンサンブル」が行われ、90人近くが集まった。

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 都教委は、03年に「日の丸・君が代」強制のための10・23通達以降、3月の卒業式、4月の入学式において「日の丸・君が代」強制に反対して抗議の不起立、不伴奏する教職員を職務命令違反だとして次々と処分攻撃を強行してきた。すでに「君が代」処分は400人を超えている。さらに教職員会議での採決禁止、分断・対立・統制強化のための主任教諭制度の導入、分限処分(解雇)制度の導入による脅迫など新自由主義的教育破壊を繰り返している。

 都教委の暴挙が続くなか闘う教育労働者、市民運動は、「日の丸・君が代」反対運動を地域・草の根で取り組み、反処分裁判闘争などを展開してきた。今春の卒・入学式を前に仲間たちは、「『君が代』処分にNO!石原都政にもの言おう 『君が代』解雇を許すな!おかしいことは『NO』と言える学校に!」を掲げ、都教委に対して
「日の丸・君が代」強制反対、10・23通達撤回、不当処分を強行するなの申し入れ行動を行った。すでに卒業式が行われた学校では卒業生、保護者に「ご卒業おめでとうございます。『君が代』 あなたにも私にも、立たない、歌わない自由があります」というメッセージチラシの配布活動を繰り広げている。

「日の丸・君が代」反対卒業式ビラ配布の取り組み

 前段集会では、町田市公立学校教職員組合が「03年以前は、子どもたちが主人公なのだからいろいろと卒業式のやり方を工夫してきた。しかし、10・23通達後、画一的な式に変えられてしまった。卒業式は国に忠誠を誓う場所ではないはずだ。職員会議での裁決禁止によって自由に教員間で論議ができない状況になってしまっている。自由で多様性がある学校を取り戻すために奮闘していこう。『君が代』不起立による分限免職・懲戒処分を行わないこと、10・23通達の撤回、教育格差を作り出す教育改革の見直しを都教委に突きつけていこう」と訴えた。

 北村小夜さん(元教員)は、「戦前の小学校唱歌の多くが天皇制賛美、軍国主義に貫かれたものだった。現在においてもこのような歌が24曲も小学校音楽教材として指定されている」と批判した。

 都教委包囲ネットは、「卒業式ビラ配布を80校近く行う予定だ。校長などが『まだやっているのか』などと妨害してくるが、各地で粘り強く取り組んでいる。継続を力にしていこう」とアピール。

 斎藤貴男さん(ジャーナリスト)からの連帯メッセージが紹介された。

 集会終了後、都教委への要請行動に移った。都教委教育情報課が出てきた。参加団体は、「申入書」「要請書」「請願書」「抗議・要求書」を読み上げていった。行動後、再び都庁前で集会を行い、スクラムを打ち固めていった。(Y)

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