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沖縄 東村・高江のヘリパッド工事建設は25日再度強行された。座り込みを続ける人々が4ヶ月にわたって阻止してきたゲートでの搬入だ。この時期に再開しようとすることは、冬休みを狙って何かしようというのか、アリバイ的に作業を強行したのか。
辺野古と並ぶ同時多発的基地建設を許さず、阻止行動に連帯しよう。国会に提出する署名の締め切りは12月31日から1月10日に延期になったそうだ。現地へ1筆でも多く送ろう。
同じ12月25日には、来年のG8(洞爺湖サミット)と関連してG8「科学技術閣僚会合」を08年6月15日に沖縄で開催することが決まったと発表された。G8自体も意味がないものだが、この会合は「途上国支援」「日本政府のリーダーシップ」を打ち出す広告塔としてさらに頼りない。
教科書検定における沖縄戦の歴史歪曲問題が文部科学省の前に大きく持ち上がって以降、日本政府は「沖縄問題」の「火消し」に躍起である。「科学技術閣僚会合」は、2000年サミットのために建設された万国津梁館が会場として検討されるという。
この会合にも関連して2012年開学を取り沙汰される科学技術大学院大学(国頭郡恩納村)構想は、辺野古新基地建設の見返りとして約束された北部振興策の先延ばし部分でもある。大規模会議の誘致と過剰警備が、基地に反対する広がりを萎縮させた2000年サミットを忘れてはならないのだ。
12月26日、文部科学省は、沖縄「集団自決」の「軍の関与」は認めながらも「軍強制」を否定した教科書検定審議会の結論を受け取った。27日には東京で抗議の国会院内集会、沖縄では700人参加の県民集会が開かれ、強制を認めないことへの怒りが爆発している。
「日米の変革と同盟」の名のもとに危険なヘリパッドを増やし、「美しい星50」の科学技術を語りながら「第三世界」に原発を推進し、(少し古いが)「美しい国」のために歴史教科書を書き換えてみる。反省する事は多いが、2008年はこんなことを一つでも減らせる年にできますように。(M)