[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。
11月3日、恵比寿区民会館ホールで[持たざる者]の国際連帯行動が約120人の参加で行われた。司会の山谷争議団の荒木さんは、世界的に金融危機が広がっている、金儲けのためなら何でもありの市場原理主義の破綻のつけを弱いもの、貧しいものに押し付けるのを許してはならない。世界中の持たざる者と団結して闘おうと呼びかけた。
続いて連帯アピールの紹介、夜廻り三鷹、日本キリスト教団・佐敷教会の金井創さん新潟の090201「生きさせろ」実行委員会の有田純也さん三つのアピールが紹介され、有田さんのアピールが読み上げられた。新潟では実行委員会を結成し、来年の2月1日に雨宮処凛さんを招いてシンポジュウムとデモを行う予定とのこと。
パレスチナ報告
次に最近パレスチナを訪れたJAPACの原隆さんの報告。3年ぶりに訪れたがイスラエルによる迫害の実態は全く変わっていない。ヨルダン川の西岸には500カ所もの検問所が設けられ、パレスチナの人々は日常的に監視されている。次々に新たな入植地が作られ、パレスチナ人たちが追い出されている、そして入植地を守るための壁が作られている。このようなやり方は全て国際法に違反したものであるが、ブッシュのアメリカをはじめ世界は見て見ぬ振りをしている。イラクに大量破壊兵器があるとしてブッシュは戦争をはじめたが、イスラエルは中東で唯一核兵器を持った国だ。まさにダブルスタンダードである。
パレスチナの人々はそこに存在し、生活して行くことが抵抗になっている、彼らがまさに持たざる者、排除されたものの象徴だ。世界中の持たざる者、排除されたものが連帯することこそが唯一の世界を変える道だ。
闘いの現場から
続いて釜ヶ崎パトロールの山崎さんが06年のうつぼ公園、07年の長居公園の強制排除など關淳一大阪市政との闘いを続けて来たが、民主党の平松になっても野宿者排除の市の姿勢は変わらない、と発言。
APFS労働組合の仲間は不当解雇、労災もみ消しと闘う二人のミャンマー人労働者と共に登壇、組合結成から一年で七カ国、約六十人の外国人労働者から相談を受けたことを報告した。
続いて地域共闘交流会、一坪反戦地主会関東ブロック発言、出てこい麻生リアリティーツアー救援会からの報告と救援の呼びかけ、女性の貧困と医療・健康の問題に取り組んでいる、すぺーすアライズの発言と続き、スマイルサービス闘争を支援する会の仲間は西新宿の不動産業者スマイルサービスが敷金ゼロ礼金ゼロの格安物件として貧困層をターゲットに家賃が遅れた場合の違約金の請求や、鍵の付け替えなど違法性の強い不当な営業を行っており、それを「施設付き鍵利用契約」と称して借地借家法を巧妙にすり抜けようとしていること、荷物の撤去や、廃棄などの被害が出ていることなどや、それとの闘いを報告し、社会的な弱者や貧困層を食い物にする「貧困ビジネス」との闘いを訴えた。
続いてみんなの宮下公園をナイキ化から守る会を代表して渋谷のじれんの仲間がこの間の闘いを報告。
「居住権」の闘い
山谷労働者福祉会館の仲間は昨年12月の隅田川キャンプアウト以降「居住権」を掲げて闘ってきた生活保護の集団申請行動ではすでに200人を超える仲間が居宅での保護を勝ち取り、ドヤでの待機から多くの仲間がすでにアパートに移っていることを報告。
しかし、10月27日の集団申請において台東福祉事務所の保護課はなんと受け付けるのは十名まで残りは翌日以降、と言い放ってきた。しかも申請に訪れた23名の仲間に緊急性があるかどうかの審査もせずに、受け付けられなかった仲間は野宿するしかないが、「好きな所に寝てください。」とまで言い放った。しかも、居宅での保護は認めず施設に入れと言う。
仲間たちは夜の九時まで福祉事務所に座り込んで闘い、「好きな所に」という言葉通りに、区役所のすぐ横の公園で集団野営を行った、野営は金曜日の朝まで続けられた。
申請から「二週間以内」の審査期間は今まではドヤだったが、施設に入れというやむなく入った仲間は「タコ部屋というか、刑務所以下だよね」と話している。八人部屋で汚い、風呂は一人十分と決められている、ちなみに刑務所は十五分である。数人の仲間は施設を断固として拒否して闘っている。5日には弁護士も含めて台東福祉に向けた集中した取り組みを行う。と、支援を呼びかけた。
渋谷署に抗議のシュプレヒコール
最後に集会決議を採択し、デモに出発した。
恵比寿から渋谷を一周し宮下公園で解散、途中、渋谷署の前では出てこい麻生リアリティーツアーで不当逮捕された仲間に向け「渋谷一号がんばれ!」「不当逮捕を許さないぞ!」とシュプレヒコール。宮下公園ではのじれんと、山谷の仲間を中心に共同炊事を行い解散した。
(板)