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8月25日、JR上野駅入谷口すぐ近くにある光輪モータースの二階で「韓国シチズン精密闘争団と連帯する夕べ」が開かれ、五十人が参加した。6月来日の第二次遠征団六人が帰国するのに合わせて、労をねぎらい、応援する会の仲間たちとの交流を目的として開かれた。
光輪モータースは4月に倒産し、社長一族が資産を持ち逃げした。全統一光輪モータース分会は会社建物の一部を労働債権として確保するために24時間占拠・ろう城を行っている。バイク部品の在庫を土・日曜に販売しながら、社長一族の責任を追及し、自主再建をめざしてがんばっている。建物の壁には全統一の組合旗、国鉄闘争団の旗などが張り巡らされ、ひときわ目立っている。そんな占拠中の建物に少し前に、中国人研修生たちが闘いのために泊り込み、今また韓国労働者たちが宿泊している。光輪の仲間たちの国際連帯にかける労働者魂のすばらしさを感じざるをえない。
応援する会渡辺代表が「シチズン本社とは交渉が持てていないが、韓国での交渉は行われている。シチズン本社との闘いが重要になっているのでがんばろう」と開会のあいさつをした。土松さんから経過報告があり、参加した全労協、中小労組政策ネット、東水労、鉄建公団訴訟原告団、電通労組、東部労組、全統一労組、全石油シェル労組、全国一般全国協などの労組・市民団体、韓統連から連帯のあいさつが行われた。だれも気持ちは同じ、何としても勝利して帰るように、日本のグローバル企業の横暴を許さないというものだった。
韓国の労働歌、闘争歌、律動と日本の歌を交歓しながら楽しい交流は続いた。今回帰国するハンさんがあざになった腕を見せてくれながら「このあざよりももっと心が痛い」と言っていた。
二日後に差し入れを持って、光輪モータースを夕方訪れた。外から見るとわずかな光が漏れてくる状態なので、だれも居ないのかと思いながら、建物の中に入った。すると闘争を終えてシチズン精密労組の仲間たちが食事の準備をしていた。電気代の節約のために、クーラーではなく扇風機、蛍光灯は最小限にしてつけているので暗かったのだ。麦をこがした冷たい飲み物を出してくれた。暗く蒸し暑い中、本当にたいへんな思いをしながらがんばっている。そんな彼女・彼らはユーモアに満ち、笑顔をたやさない。今回帰る六人は再来日しないという。なごりおしかったが、勝利の日には会おうと約束して分かれた。
8月29日、第19回目となるシチズン本社、要請行動が闘われた。道を通る人たちがビラを受け取り、話を聞きにくる。今日はなんと、元社員と話ができた。その女性は「私が働いていた頃は会社はもっと温かいものであったのに、今回のような仕打ちをするなんて残念だ」と語ってくれた。チラシをまとめてとる社員もいた。一時間ばかり、行動をしていると田無署の警察車両がやってきた。
「住民から、うるさいと苦情があったからきた。われわれは要請行動に介入するつもりはないが、住民から通報があったから来た。もう少しマイクの音を小さくしてくれないか」と警察の弁。ちょうど最後の行動時間だったので、闘争歌を歌って行動を終えて、工場前で全員でお弁当を広げて昼食をとった。こうした行動もシチズンにとってはいやなものだろうと思う。社会的にシチズンをより追いつめることだ大切だ。行動への参加を。差し入れを。(M)
●韓国シチズン精密労組支援・シチズン本社前行動
9月2日以外は午前11時45分に西武新宿線田無駅集合。
9月2日(終日行動、午前7時30分から)、5日、8日、10日、17日(東京総行
動の一環として本社前15時10分から15時40分)
(いずれも西武新宿線田無駅改札前集合、シチズン本社は徒歩7分)