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8月24~28日にコロラド州デンバーで開催された米大統領選候補を指名する民主党大会に対抗して、全米各地から反戦・反占領を訴える人々が集結し、多種多様な行動が取り組まれた。
コンサート後デモ行進する観客と反戦イラク帰還兵たち
バラク・オバマは「イラクからの完全な撤退」を公約に掲げ「反戦派」の装いで登場したが、、ヒラリー・クリントンとのレースに競り勝った直後に中東諸国を訪問。元々「エルサレムは『分割せずに』イスラエルの首都とすべきだと」と語ってきたオバマは訪問先のイスラエルで「イランの核兵器保有を除去するために国際社会は結束すべき」などと語り、イラン攻撃の準備をすすめるイスラエルに同調した。また、アフガニスタン軍事占領については、「テロとの戦い」の強化とさらなる部隊の増派を訴え、オバマは完全に反戦・反占領を訴えてきた人々に敵対する存在となった。
民主党大会への反戦抗議行動は、このようなオバマの姿勢に抗議し、「オバマもマケインもNO!」を掲げて取り組まれた。
なかでも、話題をさらったのはステージにゲバラ旗を掲げる反体制派ロック・バンドの代表格であるレイジ・アゲインスト・ザ・マシーン-Rage Against the Machineの反戦フリー・コンサートだ。8月27日にデンバー・コロシアムで開催されたコンサートはテント州立大学が協力し、反戦イベント「Tent State Music Festival to End the War」の一環として、完全無料で若者たちに開かれたものだった。レイジは、「二大政党制システムに反対する」意思表示として、2000年にも、民主党大会中に対抗コンサートを開催している。
また、イラク帰還兵で構成する反戦グループであるIraq Veterans Against the War(IVAW)-反戦イラク退役軍人の会がステージに登場。レイジのメンバーたちは敬礼で迎えた。
このコンサートの後に、観客たちとIVAWのメンバーたちは、民主党大会会場に向けて八千人の無届デモを行った。また、IVAWはデンバーの街で、イラク占領の様子を再現するパフォーマンスを行い、どんなに占領が非人道的なものであったかをアピールした。
"占領パフォーマンス"をアルジャジーラが報道
レイジは、共和党大会が開催されているミネアポリスでも、9月3日に対抗反戦コンサートを開催する予定だ。1日から始まった共和党大会に対して、すでに反戦派が万単位の規模で結集して、イラク・アフガン占領反対、米-イスラエルのイラン攻撃反対、パレスチナ占領反対などを訴える行動が行われている。(F)