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11月17日、『「良心・表現の自由を!」声をあげる市民の会』は、『最高裁「棄却糾弾」
大泉ブラウス裁判報告集会』を都内で行い、110人が参加した。

会は、「日の丸・君が代」強制に反対した渡辺厚子さん(処分当時、大泉養護学校。現在は北養護学校)の処分撤回の闘いを支援する活動を行ってきた。最高裁不当判決(07年7月20日)に抗議し、新たな闘いにむけたスタートとして集会が取り組まれた。


 渡辺さんは、以下のように闘ってきた。2002年4月、教職員の反対を無視して「日の丸・君が代」の強行に抗議し、靴に踏まれているハート、鳩、花、ハートに鎖など、自分自身でデザインしたブラウスを着て不服従の意思を表した。校長は「上着を着なさい」という職務命令を出し、あげくのはてに都教委は戒告処分を強行した。渡辺さんは、処分撤回と抗議の意味を込めて都人事委員会、裁判闘争に入った。都人事委員会は、憲法第19条「思想及び良心の自由」を踏みにじる都教委の主張を全面肯定し不当却下(03.1)。

東京地裁は、学習指導要領にのっとった校長の「日の丸・君が代」を実施するという決定に抗議することは地方公務員として許されない、「全体の奉仕者」であり「公共の利益のために勤務」し「職務に専念」すべきである、憲法19条、21条(表現の自由)によって正当化される行為ではないと不当判決(06.3.22)。
東京高裁も「棄却」の不当判決(06.12.26)。そして、最高裁においても07年7月20日、問答無用の棄却だった。
 
 渡辺さんは処分撤回闘争を展開しつつ、この間、「日の丸・君が代」強制に抗議して「不服従・不起立宣言」し、不起立を実行し続けた。都教委は、報復処分、不当な人事異動(北養護学校)を強行し、ついに07.3.30停職1ヶ月の処分を発令した。
 
不当処分に抗議して支援の市民とともに渡辺さんは、北養校門前ビラ撒き(3.22)、校門闘争(4月)を闘った。
 
本集会において渡辺さんは、「ブラウスによる「日の丸・君が代」強制反対の意思表示は、子どもたちの未来に責任を持つ教員として、子どもたちの基本的人権を保護し、子どもたちの「思想及び良心」に暴力的に介入する「日の丸・君が代」の強制に加担してはならないと考えたからだ」と力強く述べ、これまでの闘いの歴史的な意義と今後の闘いにむけて決意表明を行った。
 
連帯発言は、アイム89教育労働組合、練馬区職労、ねりま全労協をはじめ、アンポをつぶせ!ちょうちんデモの会など12の市民運動から行われた。「日の丸・君が代」強制を許さない ! 都教委の新自由主義的教育改革阻止の闘いに連帯していこう。根津、河原井さんをはじめすべての「日の丸・君が代」強制反対、処分撤回闘争を支援していこう。
(Y)

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