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米軍と自衛隊の共同軍事行動
8月31日、米軍・自衛隊参加の東京都総合防災訓練の強行に抗議し、「関東大震災85周年ー朝鮮人虐殺事件・亀戸事件を忘れない!防災に名を借りた治安出動訓練・戦争動員訓練にNO!」のスローガンを掲げて抗議デモと集会が行われた。主催は実行委員会。
都総合防災訓練は、中央区の晴海、銀座、江東区の木場公園、亀戸駅、羽田空港、横田基地、赤坂プレスセンター、葛西臨海公園を会場に一万五千人が参加した。
在日米軍は七百人が参加。帰宅困難者輸送という名目で米海軍強襲揚陸艦エセックスを葛西臨海公園沖に配備し、搭載しているホーバークラフト型揚陸艇LCACに百人を乗船させ、艦と人工なぎさを輸送した。エセックスは、米海軍佐世保基地を母港とし、イラク侵略戦争で海兵隊を搬送するなど活躍している艦艇だ。米軍ヘリも同訓練に参加し、往復輸送した。横田基地では広域応援部隊の受け入れ、ヘリで転進、支援物資輸送を展開。赤坂プレスセンターでも米軍ヘリによる医療搬送などを行った。
た。都の報道担当職員は、自衛隊の軍事行動を撮影するように誘導し、活躍シーンを演出したりもしていた。会場では、各参加団体がブースで宣伝していたが、自衛隊も出展や隊内食であるカレーを配給し、影響力の浸透を広げるための宣伝活動を行った。
このように訓練のテーマを「発災時における『即応力』と『連携』」などと押し出したが、その実態は石原都知事を最高指揮官に米軍、自衛隊をメインにした大セレモニー=軍事訓練に比重をかけたのが実態だ。「『即応力』と『連携』」とは、米軍と自衛隊の共同軍事作戦を軸とした展開のことだ。石原は訓練後、「災害対策は自助、
共助、公助。毎年同じことを繰り返して身に着いていく。来年も再来年も同じ努力をしていただきたい」など述べ、日米軍共同による訓練規模の拡大を推し進めていくことを明らかにした。これ以上の治安出動と戦争動員の訓練を許してはならない。
実行委員会は、早朝から各会場に監視活動を行った。入口には、公安刑事たちが面割り、盗撮活動を行っている。実行委の仲間たちが会場に入るや複数の公安たちが後をつけまわすいやがらせを行ってきた。晴海会場、木場公園会場では仲間たちの入場さえも認めない不当な妨害を強行してきた公安の妨害を許さず、抗議していった。
防災訓練に米軍・自衛隊はいらないぞ!治安出動・戦争動員訓練反対!
監視活動終了後、京橋プラザ区民館に結集し、抗議デモに移り、75人が参加した。会場入口からデモ横には、監視行動のいやがらせをした公安刑事たちも配置につき、不当な規制弾圧をねらっている。また、周辺には日本民族連合などの天皇主義右翼の街宣車が徘徊し、「国賊のデモを許すな。北朝鮮に帰れ。部落解放同盟は解散せよ。山谷争議団をたたき出せ」などと差別・排外主義に満ちた野次を繰り返しながらデモに突入しようとしている。道交法違反を繰り返し、トラメガを持った右翼分子を放置し、やりたい放題のままだ。明らかに右翼と公安・権力が一体となって闘争破壊を策動してきのだ。右翼は、「関東大震災85周年─朝鮮人虐殺事件・亀戸事件を忘れない!」を掲げた実行委に憎悪むきだしで目的意識的に排外煽動と暴力主義の貫徹のために登場してきたのである。デモ参加者は、このような右翼の挑発を許さず、毅然とデモを続け、「防災訓練に米軍・自衛隊はいらないぞ!治安出動・戦争動員訓練反対!」などのシュプレヒコールを銀座一帯に響かせた。
9.25横須賀へ ジョージ・ワシントン入港阻止闘争
集会は、江東区文化センターで行われ、97人が参加した。
訓練会場監視活動の報告が次々と行われ、ビデオで自衛隊、米軍が突出した訓練、公安刑事たちのいやがらせ・妨害シーンが写し出されていった。
特別アピールが桧鼻達実さん(原子力空母の母港化に反対し、基地のない神奈川をめざす県央共闘会議)から行われ、米軍再編・座間・厚木・横須賀基地強化の実態を次々と明らかにしていった。とりわけ原子力空母ジョージ・ワシントン横須賀母港化反対闘争の取り組みの強化の訴えとともに、9月25日の入港阻止行動への参加を呼びかけた。
慎民子さん(関東大震災時に虐殺された朝鮮人の遺骨を発掘し追悼する会)は、関東大震災─朝鮮人虐殺事件の土壌が現在でも続いている危険性を指摘し、韓国・朝鮮人殉難者を悼み、史実を伝えつづけていくために追悼碑建立運動への協力をアピールした。
続いて連帯アピールを立川自衛隊監視テント村の大西一平さんが行った。また、戦争に協力しない!させない!練馬アクション、地域共闘交流会、長野・国民保護法に反対する共同行動、京都ユニオンぼちぼち、韓国の友人、戦争に反対する中野共同行動、パトリオットミサイルはいらない習志野基地行動実行委員会、辺野古への基地建設を許さない実行委員会から報告と決意表明が行われた。
最後に参加者全体でに防災に名を借りた治安出動訓練・戦争動員訓練に継続して反対していくことを確認した。(Y)