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北海道の航空自衛隊北部航空警戒管制団(北警団)の基地に勤務する21歳の空士長の女性が、2006年に上司(三曹)から受けたセクシャル・ハラスメントを告発して、政府を相手取って謝罪と損害賠償を求める裁判の第一回公判が6月11日に札幌地裁で行われた。


被害者の自衛官は、組織ぐるみの退職強要を拒否して告訴に踏み切った。その勇気に敬意を表明したい。「情報保全隊」による革新政党・市民運動に対するかつての憲兵まがいの監視活動があかるみになるような「戦争国家の自衛隊」の内部における人権と民主主義を求める闘いは、軍隊の「戦争と民衆抑圧の論理」との真っ向からの対決を不可避とする重要な意味を持つだろう。

この自衛官の闘いを注目しよう!

政府・自衛隊は被害者に即刻謝罪せよ!
自衛隊に人権と民主主義の風を!そして兵士組合結成の権利を!
社会運動と自衛官の広範な合流を追求しよう!
(F)

女性自衛官の人権裁判を支援する会

(以下はレイバーネットからの転載記事)


現職でたたかう道を選んだ女性自衛官~6・15報告集会
http://www.labornetjp.org/news/2007/1181970011102staff01

松原です。

きのう(6月15日)、北海道で起きた女性自衛官セクハラ事件の裁判報告集会(東京渋谷・写真)に参加しました。11日に札幌で第一回公判があったばかりで、担当の佐藤博文弁護士や支援の人たちから報告がありました。

私がこの事件を知ったのは、提訴があった5月始めですが、その「訴状」(
http://www.labornetjp.org/files/sojo/)を読んで「これはひどい」と衝撃を受けました。レイプまがいのセクハラが自衛隊の基地内で上司によって行われたという事実、それを訴えた被害者がやっかいものにされ退職強要に追い込まれていく事実。その経緯の詳細の中に「軍隊」の本質に迫るものを感じました。
何より感動したのは、それに対して自衛隊をやめないで「告発」の道を選んだ21歳の女性自衛官の勇気です。「一人でもたたかう」人が自衛隊の中にも生まれたという事実です。

報告集会は30名余りの小さな集いでしたが、熱心な参加者でディスカッションが続きました。弁護士・支援者からは、詳細な報告がありました。現在の事件のあった基地内に居住している原告は、たいへんなプレッシャの中にありますがとても元気だそうです。「支援する会」のブログ(http://jinken07.10.dtiblog.com)も立ち上がり、これから本格的な支援運動がはじまります。

彼女が辞めないで裁判を続ける道を選んだのは、なぜだったのか。じつは、自衛隊幹部は「退職届」まで用意しハンコを押すだけになっていたそうです。被害者なのに「問題を起こしたやつ」という扱いを受け、差別を受けつづけ、彼女も退職せざるをえない心境に追いつめられていました。しかし、佐藤弁護士の一言が彼女の心を変えました。それは「今の職場で頑張れなんて言えない。辞めてもいいんだよ。ただ、君が仕事を辞めなくちゃいけない理由なんて、本当はないんだよね」。その言葉にハッとしたといいます。「自分は何も悪くない! 悪いのは加害者の三曹であり、退職強要をした幹部たち」と確信したのです。

彼女は献身的な人で、人に役にたつ仕事として自衛隊を選んだそうです。11日の裁判で陳述した最後の言葉はこうです。

「国は、一刻も早く事実を確認し、改善をしてください。もしこのまま事実を隠そうとすれば、同じ過ちは繰り返されます。そうなればよい社会は作れないし、美しい日本は作れないと思います。私は、私の事件を通して、私のような思いをする女性が二度となくなるようにしたいです。私の踏みにじられた人権を取り戻すため、同じ経験をした女性の人たちに勇気を与えるため、たたかいます。被害者が泣き寝入りをする現実があってはならないのです。私は今後も現職としてたたかいます。私の訴えていることは間違えていないと、皆さんに受けとめていただけることと信じています」

裁判官も制止せず、法廷には拍手が響いたといいます。彼女が人権のためにたたかおうという精神は、まさに「憲法の精神」だと思いました。憲法が否定している「自衛隊」の中にも、憲法の精神は生きていたのです。

(転載ここまで)

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